電線① 電線には種類がある?高圧線と低圧線

こんにちは東北制御です。
本日からは当社製品についてより詳しく知っていただくべく、電気に関するミニコラムをご紹介していきます!
(コラム一覧をご覧になる場合は、カテゴリのTCSコラムをご選択ください。)
第一回は電線に関してです。

電線の役割は?

今日の天気はと空を見上げたとき、疲れたときにふと空を見上げたとき。
決まって目に入るのは電線ですね。
見慣れすぎて、もはや風景の一部と化している方も多いのではないでしょうか。

ですがよく見る割に、この電線のことってよく知らないという方が殆どだと思います。
電気が流れているということは分かっていても、具体的にどういう役割を持っているのかはあまり知られていませんね。
今回はこの電線に関して見ていきたいと思います。

 

高圧と低圧 電線の種類

どれも同じように見える電線ですが、実は大きく分けて二種類あります。
電柱の上のほうに張られたものが高圧配電線(高圧線)
電柱の下のほうに張られたものが低圧配電線(低圧線)です。


その名の通り、高圧線には高い電圧の電気が流れており、より危険度が高いです。
そのため、より高い場所に張られています。

一般的に、その辺りで見る電線ですと、
高圧線には6600V、低圧線には100V(取り方によっては200V)の電気が流れています。
大分開きがありますね。
一般のご家庭で使われるのは低圧線の方で、100Vまたは200Vの電気が使われます。

 

電圧を変換する柱状変圧器

低圧の電気は、高圧の電気に比べてあまり遠くまで運べないという欠点があります。
一応、不可能なわけではありませんが、膨大なコストがかかってしまうため、現実的ではありません。


でもそれだと発電所の近くのご家庭しか満足に電気を使えませんよね。

その問題を解消してくれるのが高圧線です。
高圧線は低圧線よりも遠くまで電気を運搬できるため、幅広い範囲をカバーすることができます。
(なぜ高圧だと遠くまで送電できるの?と思われた方は、TCSコラム「高圧で送電する理由は?」をご覧ください。)


ですが高圧電流のままではあまりに電圧が高すぎるため、ご家庭の家電で使うことはできません。
そのため、一度変換して低圧に戻す必要があります。

(仮にお家の電化製品に6600Vを流そうものなら、一瞬でおじゃんになります。)

そんなときに大活躍してくれるのが柱状変圧器です。
電柱を見ると専らくっついてるバケツのようなアレですね。


この柱状変圧器を経由することによって、高圧電流は低圧電流に変換され、ちょうど良い電圧になってご家庭に届けられます。
もしこのバケツがなかったなら、電気が側まで来ていても家庭で使うことはできないわけですから、実はとっても大切な存在なんです。

 

さて、電線を見るとほかにも気づくことがあります。
どうやら高圧線・低圧線共に、三本セットになって張られていることが多いようです。
ですがなぜ三本なのでしょう。
なんだかごちゃごちゃしますし一本にまとめればいいのでは?などと思ってしまいますね。
ですがこれにもきちんと理由があるのです。

次回はこの三本の電線についてです。
>>電線② 電線が三本あるのはなぜ?

東北制御でした。