配電① 配電!電気はどうやって家に届く?
こんにちは、東北制御です。
前回までは電線について見てきました。
電線① 電線には種類がある?高圧線と低圧線
電線② 電線が三本あるのはなぜ?
電線③ 鳥はなぜ感電しない?電気の性質のおはなし
今回からは章を変え配電方式について見ていきたいと思います。
前回までは電線と送電についてを一通り見てきましたが、ここからはその先、電線から家屋に電気が届くまでの話になります。
配電とは
ご自分の住んでいる建物を見てみてください。
電力量計があり、そこに向かって電柱から線が引き込まれていることに気がつくかと思います。
これが引込線です。
引込線から電力量計に繋がり、そこから分電盤や制御盤に届き、最終的に各電気機器を使えるようになります。
電気を電線から家屋に届けることを配電と呼びます。
ですが、この配電にもいくつか種類があります。
用途によって、電気の取り方が変わってくるのです。
ここでは一般的に使われることが多い3つの方式について見ていきましょう。
なお、今回は概要ということで、特徴だけを紹介します。
詳しい説明は次回以降に行いますので、今は名前だけ知って頂ければ大丈夫です。
単相2線式
100Vを使うための配電方式で、一般住宅の照明やコンセントに使われます。
古い住宅に多く使われています。
単純な構造なので工事や保守がしやすいというメリットがありますが、電力をムダに消費してしまうため、大きな電化製品には不向きです。
単相3線式
100Vと200Vを配電することができる方式です。
一般住宅や公共施設など幅広い場所で用いられています。最近の住宅ですとこの方式が一般的です。
みなさんのお家も、単相3線式で配電されているかと思います。
単相2線式に比べて経済的です。
三相3線式
200Vを利用することが出来る配電方式です。
工場や公共施設など、比較的規模の大きな場所で使われます。
三相3線式は主にモーターを使用するために用いられ、大型の機械を動かすために用いられます。
以降は、この配電方式についてそれぞれの詳細を見ていきたいと思います。
次回は「単相3線式」と「単相2線式」です。
>>配電② 単相3線式って?一番身近な配電方式!【TCSコラム】
東北制御でした。